コラム / 活用ガイド

広告・SNS 運用を AI エージェントで回す

広告も SNS も、「作ってよい」と「外に出してよい」は別の判断です。広告は停止状態で作り、配信開始は別に許可します。SNS では予約のツールを呼ぶたびに、確認画面で宛先と本文を読みます。4 つの広告媒体は、どれも「広告アカウント → キャンペーン → その下の階層 → 広告」という同じ形。業務の流れは 1 本で足り、媒体の違いは 1 つの表に集められます。

  • 扱うもの
  • Meta 広告
  • Google 広告
  • TikTok 広告
  • LINEヤフー広告
  • Instagram
  • TikTok
  • X

ステップ 1オントロジー:出てくるモノと関係

業務に出てくるモノ(エンティティ)と関係を 1 枚にして、AI エージェントに渡します。

この図で答えたい問い

  • この案件で、いま実際に数字を読める広告アカウントと SNS アカウントはどれか(アカウント名つき)
  • 先週の成果は何件で、1 件あたりいくらかかったか。媒体をまたいで足してよい数字はどれか
  • この広告はいま配信中か停止中か。配信を始める呼び出しを許可したのは誰か
  • この予約は、どのアカウントに、いつ(その地域の時刻で)、何を出すのか
  • 先月の投稿のうち、そのアカウントの過去平均より伸びたのはどれか
広告・SNS 運用のオントロジー。広告アカウントも SNS アカウントも案件に属し、実績は媒体やアカウントをまたいで足さないままレポートへ渡します。点線は名寄せです。計測タグとサーバーの両方から同じ成果を送ったときは、イベント ID で 1 件にまとめます。図は教科書 第 5 章の「階層はどの媒体も同じ形をしている」と第 7 章の「登場するモノと ID」をもとにし、クリエイティブを投稿でも使う線だけを補いました。
広告・SNS 運用のオントロジー。広告アカウントも SNS アカウントも案件に属し、実績は媒体やアカウントをまたいで足さないままレポートへ渡します。点線は名寄せです。計測タグとサーバーの両方から同じ成果を送ったときは、イベント ID で 1 件にまとめます。図は教科書 第 5 章の「階層はどの媒体も同じ形をしている」と第 7 章の「登場するモノと ID」をもとにし、クリエイティブを投稿でも使う線だけを補いました。

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図の元になった mermaid を見る(AI エージェントにそのまま渡せます)
mermaid
flowchart TB
  PJ["案件<br/>クライアント 1 社"] -->|"広告アカウントを持つ"| ACC["広告アカウント<br/>key: 媒体の ID(一覧から選ぶ)"]
  PJ -->|"SNS アカウントを持つ(何個でも)"| SACC["SNS アカウント<br/>key: 媒体側の ID"]
  ACC -->|"キャンペーンを持つ"| CMP["キャンペーン<br/>目的 / 予算"]
  CMP -->|"下の階層を持つ"| SUB["広告セット / 広告グループ<br/>配信先 / 入札"]
  SUB -->|"広告を持つ"| AD["広告<br/>停止中 / 配信中 / 審査落ち"]
  AD -->|"使う"| CR["クリエイティブ<br/>訴求軸 / 型 / 版"]
  ACC -->|"持つ"| EV["計測イベント<br/>何を成果と数えるか"]
  SRV["サーバーからの成果の送信"] -.->|"同じ成果か(イベント ID)"| EV
  AD -->|"数値を生む"| AMET["広告の数値<br/>消化額 / 表示回数 / 成果"]
  CONF("確認画面での許可<br/>ツールの名前と引数を人が読む"):::gate -->|"予約を作る"| RES["予約<br/>いつ / 何を / 宛先は各媒体 1 つ"]
  RES -->|"宛先を指す"| SACC
  RES -->|"投稿を生む"| POST["投稿<br/>key: 媒体側の投稿 ID"]
  POST -->|"使う"| CR
  POST -->|"実績を生む"| SMET["投稿の実績<br/>インサイト / 再生数"]
  AMET -->|"材料になる(媒体をまたいで足さない)"| REP["レポート"]
  SMET -->|"材料になる(アカウントをまたいで足さない)"| REP
エンティティの一意キーと、広告と予約の状態を表で見る

エンティティと一意キー

エンティティ一意キー(同じ 1 件の見分け方)説明
案件自前の IDクライアント 1 社。広告アカウントも SNS アカウントもここに属する(URL ではなく案件に属する)
広告アカウント媒体の ID手入力せず、一覧のツールの結果から選び、アカウント名まで確かめる。ID の誤りは権限不足と同じエラーになる
キャンペーン媒体の ID目的と予算を持つ。予算を置ける階層は媒体で違う(下の表)
広告セット / 広告グループ媒体の ID配信先と入札を持つ。Meta は「広告セット」、ほかの 3 媒体は「広告グループ」と呼ぶ
広告媒体の ID配信の最小単位。状態を持つ
クリエイティブ自前の ID + ファイル名訴求軸・型・版と、前の版から何を変えたかを記録する
計測イベント媒体ごと何を成果と数えるか。Meta はこちらで選び、ほかの 3 媒体は媒体側の設定に従う
SNS アカウント媒体側の ID1 案件に同じ媒体のアカウントを何個でも持てる
予約自前の ID「どのアカウントに、いつ、何を」の 1 件。確認画面で許可された呼び出しで作られる
投稿媒体側の投稿 ID実際に出たもの。どのアカウントに出たかを名前で持つ
数値・実績階層 × 日付 × 指標 / 投稿 × 指標単位・期間・取得経路を持つ。取れなかったものは 0 ではなく「未取得」

広告と予約の状態

状態意味この状態に入る条件
停止中(広告)媒体に作成済みで、配信していない作成したとき(作成は必ず停止状態)。停止の操作をしたとき
配信中(広告)媒体で配信されている配信開始の呼び出しを人が確認画面で許可したとき
審査落ち(広告)媒体の審査で不承認になった媒体が不承認を返したとき。1 回に 1 か所ずつ変えて切り分ける
判定不能(広告)状態を読めないトークンの失効・権限不足・取得の失敗。停止や 0 と読まない
予約済み時刻が来たら投稿してよい。まだ何も外に出ていない予約のツールの呼び出しを人が許可し、検証(宛先・素材・数十分以上先の正時)を通ったとき
投稿中いま投稿している正時の巡回が期限の来た予約を拾ったとき
投稿済み宛先すべてに投稿できた投稿の結果が成功で戻ったとき。「公開されている」とは別
失敗投稿できなかった媒体側の失敗や、宛先の連携切れ。理由を残し、自動では投稿し直さない
取り消し済み出さないことにした時刻の前に取り消しのツールを呼んだとき(外に何も出さない向きなので確認は不要)

AI にさせてよい操作

  • AI が行う実績・一覧・予約の状態を読む
  • AI が行う入稿設計書、コピー・画像・台本・投稿の文面を作る(媒体には何も作らない)
  • 承認してからキャンペーンから広告までの一式を作る(停止状態で作る。TikTok は停止を明示する)
  • 承認してから配信を始める(作成とは別のツール・別の確認)
  • 承認してから予算・入札を変える、停止する、削除する、素材をアップロードする
  • AI が行う決めた条件での停止・減額・複製(1 時間ごとの自動化。エージェントを通らず、有効にしたあとは確認なし)
  • 承認してから増額と配信開始を含む自動化のルールを有効にする(上限・対象・時刻を固定して 1 回)
  • 承認してから予約を作る・変更する・いますぐ投稿する(宛先が決まらなければ呼ばずに聞く)
  • AI が行う時刻の前に予約を取り消す
  • 人が行うX への投稿・返信、コメントや DM への返信
  • 人が行う支払い方法の登録など、管理画面でしか直せない設定

ステップ 2業務フローの棚卸し

左から、業務と頻度 → AI エージェントがやること → 人が決めること(黒) → 使う Skill(点線)。 制作の Skill は広告と SNS で共通です。分かれるのは出し方(入稿か予約か)だけ。
左から、業務と頻度 → AI エージェントがやること → 人が決めること(黒) → 使う Skill(点線)。 制作の Skill は広告と SNS で共通です。分かれるのは出し方(入稿か予約か)だけ。

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図の元になった mermaid を見る(AI エージェントにそのまま渡せます)
mermaid
flowchart TB
  subgraph R1[" "]
    direction LR
    J1["1. 与件の把握と媒体の選定<br/>開始時・配分の見直し時"] --> A1["与件のまとめ、候補 2〜4 媒体、同じ条件で比べる計画と撤退ラインの案"]
    A1 --> H1["目標 CPA・月予算・成果の定義・媒体"]:::human
    H1 --> S1["広告運用の全工程/媒体を選ぶ"]:::out
  end
  subgraph R2[" "]
    direction LR
    J2["2. 投稿計画<br/>毎月"] --> A2["柱と配分の案、1 行 1 投稿の表"]
    A2 --> H2["目的と見る数字、柱、続けられる頻度"]:::human
    H2 --> S2["投稿計画"]:::out
  end
  subgraph R3[" "]
    direction LR
    J3["3. オファー・コピー<br/>制作のたび"] --> A3["買わない理由の特定、訴求軸の候補、型ごとのコピー案"]
    A3 --> H3["訴求軸、オファーの条件"]:::human
    H3 --> S3["オファー設計/広告コピー"]:::out
  end
  subgraph R4[" "]
    direction LR
    J4["4. バナー・カルーセル<br/>制作のたび"] --> A4["構成の設計、画像の生成と来歴の保存、検品"]
    A4 --> H4["どれを出すか、事実の確認"]:::human
    H4 --> S4["静止画バナーの設計/カルーセルの構成"]:::out
  end
  subgraph R5[" "]
    direction LR
    J5["5. たて型動画<br/>制作のたび"] --> A5["冒頭 3 案の台本、文字数の検算、編集依頼書"]
    A5 --> H5["撮影、編集の発注"]:::human
    H5 --> S5["縦型広告の台本/縦型ショートの企画"]:::out
  end
  subgraph R6[" "]
    direction LR
    J6["6. 入稿と配信開始<br/>新規・差し替えのとき"] --> A6["一式を停止状態で作るツールを呼ぶ。配信開始は別のツール"]
    A6 --> H6["作成の許可、配信開始の許可"]:::human
    H6 --> S6["媒体ごとの操作(例: Meta 広告の操作)"]:::out
  end
  subgraph R7[" "]
    direction LR
    J7["7. 予約・投稿<br/>投稿ごと"] --> A7["宛先・素材・時刻を確かめ、予約のツールを呼ぶ"]
    A7 --> H7["宛先のアカウント名・本文・時刻を読んで許可するか"]:::human
    H7 --> S7["SNS 投稿の実行"]:::out
  end
  subgraph R8[" "]
    direction LR
    J8["8. 毎時の見張り<br/>毎時"] --> A8["決めた条件で停止・減額・複製し、通知する(エージェントは通らない)"]
    A8 --> H8["条件と上下限、増額を含むルールの有効化"]:::human
    H8 --> S8["—(自動化のルール)"]:::out
  end
  subgraph R9[" "]
    direction LR
    J9["9. 週次の運用チューニング<br/>毎週"] --> A9["広告セットごとに次の一手を判定した提案表(実行はしない)"]
    A9 --> H9["提案を採るか"]:::human
    H9 --> S9["週次の運用チューニング"]:::out
  end
  subgraph R10[" "]
    direction LR
    J10["10. レポート<br/>週次・月次"] --> A10["媒体・アカウントごとの表、過去平均との比較、次の一手 3 つ"]
    A10 --> H10["次の一手の採否、型を変えるか"]:::human
    H10 --> S10["広告運用レポート/月次の実績レポート"]:::out
  end
  subgraph R11[" "]
    direction LR
    J11["11. 外から見る<br/>毎週・毎日"] --> A11["競合の差分、乗ってよい話題の判定、返信の下書き"]
    A11 --> H11["採用するか、返信を出すか"]:::human
    H11 --> S11["競合の定点観測/トレンドへの便乗"]:::out
  end
  R1 --> R2 --> R3 --> R4 --> R5 --> R6 --> R7 --> R8 --> R9 --> R10 --> R11

ステップ 3AI エージェントで回す PDCA

黒い箱は人が決めるところ、オレンジの箱は承認を通るところ。ほかは AI エージェントが進めます。 確認画面を通るのは 4 か所で、広告一式の作成、配信開始、予算と配信状態の変更、投稿の予約です。毎時の見張りはエージェントを通らないため、確認なしで動かすのは支出が増えない操作(停止・減額・複製)に限ります。
黒い箱は人が決めるところ、オレンジの箱は承認を通るところ。ほかは AI エージェントが進めます。 確認画面を通るのは 4 か所で、広告一式の作成、配信開始、予算と配信状態の変更、投稿の予約です。毎時の見張りはエージェントを通らないため、確認なしで動かすのは支出が増えない操作(停止・減額・複製)に限ります。

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mermaid
flowchart TB
  P["Plan<br/>与件・媒体の選定・投稿計画"] --> HP["【人】目標 CPA・予算・柱を決める"]:::human
  HP --> D["Do<br/>コピー・バナー・動画・投稿の文面を作る"]
  D -->|"広告"| G1("確認 1<br/>広告一式の作成<br/>停止状態で作る"):::gate
  G1 -->|"許可"| G2("確認 2<br/>配信開始"):::gate
  D -->|"SNS"| GR("確認<br/>投稿の予約<br/>宛先・正時・素材・本文"):::gate
  GR -->|"許可"| T["正時の巡回が投稿する<br/>失敗しても自動で再投稿しない"]
  G2 -->|"許可"| C["Check<br/>毎時の見張り・週次の提案表・月次のレポート"]
  T --> C
  C --> AUTO["自動: 停止・減額・複製<br/>エージェントを通らない"]
  AUTO --> C
  C --> HC["【人】提案を採るか・型を変えるか決める"]:::human
  HC --> A["Act<br/>差し替えは 1 回 1 か所<br/>型は勝ったときだけ更新"]
  A --> G3("確認<br/>予算・配信状態の変更"):::gate
  G3 -->|"許可"| C
  A -->|"勝ちパターンを次の計画へ"| P
段ごとの分担を表で見る
段AI がやること人が決めることSkill
Plan(計画)与件のまとめ、媒体の候補と撤退ラインの案、柱・配分・カレンダーの案を出す目標 CPA・月予算・成果の定義、媒体、目的と柱と頻度広告運用の全工程/媒体を選ぶ/投稿計画
Do(実行)訴求軸 × 型でクリエイティブを作り、広告は一式を停止状態で作るツールを、SNS は予約のツールを呼ぶ実写の撮影と事実の確認。作成・配信開始・予約を、確認画面でそれぞれ許可する広告コピー/静止画バナーの設計/縦型広告の台本/SNS 投稿の実行
Check(確認)毎時の見張り、週次の提案表、月次のレポートを作る。投稿は自分の過去平均と比べる読んで判断する。取得経路と実際の予約数などを渡す週次の運用チューニング/広告運用レポート/月次の実績レポート
Act(改善)採った提案を書き込みのツールで実行し、勝ち案の派生を作る。勝ち負けを記録して翌月の配分の案を出す書き込みのたびに許可する。型を変えるか(勝ったときだけ)、翌月の配分週次の運用チューニング/投稿計画

ステップ 4Skill の構成

入口の Skill が依頼を受けて、工程ごとの Skill へ振り分けます。矢印の文字は振り分ける条件。 入口は 2 つあり、広告は「広告運用の全工程」、SNS は「投稿計画」から入ります。X の Skill が持つのは下書きまでで、投稿は人が行います。
入口の Skill が依頼を受けて、工程ごとの Skill へ振り分けます。矢印の文字は振り分ける条件。 入口は 2 つあり、広告は「広告運用の全工程」、SNS は「投稿計画」から入ります。X の Skill が持つのは下書きまでで、投稿は人が行います。

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図の元になった mermaid を見る(AI エージェントにそのまま渡せます)
mermaid
flowchart TB
  ORC["広告運用の全工程<br/>入口"] -->|"与件が埋まったら"| MS["媒体を選ぶ"]
  ORC -->|"クリエイティブの準備"| CP["広告コピー"]
  CP -->|"静止画で出す"| BN["静止画バナーの設計"]
  CP -->|"動画で出す"| SC["縦型広告の台本"]
  ORC -->|"入稿・配信"| OPS["媒体ごとの操作<br/>例: Meta 広告の操作"]
  CAL["投稿計画<br/>入口"] -->|"カルーセルの回"| CAR["カルーセルの構成"]
  CAL -->|"たて型動画の回"| SV["縦型ショートの企画"]
  CAR -->|"出す"| PUB["SNS 投稿の実行"]
  SV -->|"出す"| PUB
  OPS --> G("確認画面"):::gate
  PUB --> G
  ORC -->|"配信中・毎週"| TUNE["週次の運用チューニング"]
  ORC -->|"週次・月次"| RPT["広告運用レポート"]
  CAL -->|"月次"| MON["月次の実績レポート"]
  MON -->|"翌月の配分へ"| CAL
  • 入口広告運用の全工程

    持つのは工程の順番と受け渡しだけで、自分では作業しない(オーケストレータ)

    中身を見る

    入力

    • 依頼(商材・目的)
    • 実行の深さ(フル / 標準 / クイック)

    手順

    1. 与件(目標 CPA・月予算・成果の定義・禁止表現)を確定する。埋まらなければ止まって聞く
    2. 工程の担当の Skill へ、使う Skill の名前・与件の全文・前の工程の成果物の場所・出力先を渡す
    3. 各工程の出力をファイルで次へ渡す
    4. 媒体の選定と入稿前の点検は、どの深さでも省かない

    返すもの

    • 工程ごとの成果物の場所と要点

    守ること

    • 工程を飛ばさない
    • 自分で広告を作らず、入稿もしない
    • 数値の基準を書き写さず、担当の Skill の正本を読ませる
  • 入口投稿計画

    複数の SNS をまたいだ投稿計画(柱・配分・カレンダー・文面)を組む。投稿はしない

    中身を見る

    入力

    • 目的と見る数字
    • 主軸の SNS
    • 頻度
    • 柱の候補
    • 使える素材の一覧

    手順

    1. 目的を 3 つの型(店舗集客 / EC / 採用)のどれかに寄せる
    2. 柱を 3〜5 本に固定する。どの柱にも入らないネタは出さない
    3. 1 行 1 投稿の表にする(日付・柱・形式・媒体・1 行目・うながし・素材・状態)
    4. 主軸の 1 本を、ほかの SNS の作法に直す(貼り付けにしない)

    返すもの

    • カレンダーの表
    • 柱ごとの本数と宣伝の割合の集計

    守ること

    • 手持ちの素材で出せない投稿は「撮影待ち」にする
    • 料金は推測で埋めず「確認中」と空ける
    • 予約も投稿もしない
  • 広告コピー

    訴求軸 × 型でコピーを量産する

    中身を見る

    入力

    • ペルソナ
    • オファー
    • 禁止表現

    手順

    1. ペルソナを 1 人に決める
    2. うれしさを 10 個出し、訴求軸の候補を 3〜5 本にする
    3. 型ごとに 2〜3 案(意外性のある案を 1 つ入れる)
    4. バナーと遷移先の 1 行目がつながっているか確かめる

    返すもの

    • 訴求軸 × 型の表

    守ること

    • 効果の保証と最上級の表現を使わない
    • 数字は与件にある実数だけ
  • 静止画バナーの設計

    構成の型を選び、画像にする前の設計仕様まで作る

    中身を見る

    入力

    • 訴求軸
    • コピー
    • 素材

    手順

    1. 要素を洗い出し、構成の型を選ぶ
    2. 設計仕様を JSON で書く
    3. 初回は 5 本、横展開は 1 か所ずつ変える
    4. 1 秒で何の広告か分かるかを確かめる

    返すもの

    • 構成案・設計仕様・検品表

    守ること

    • 勝ち負けはクリック率で決める
    • 設計だけで止めない(画像・動画の生成へ渡す)
  • 縦型広告の台本

    たて型動画広告の台本を、冒頭だけを変えて比べられる形で書く

    中身を見る

    入力

    • 訴求軸
    • 尺
    • 媒体

    手順

    1. 訴求軸を 1 つ決める
    2. 冒頭を 3 案作る(本編と締めは固定)
    3. 尺と文字数を検算する(ナレーション 1 秒 5 文字、テロップ 1 秒 4 文字)
    4. 締めのうながしは 1 つだけにする

    返すもの

    • 冒頭 3 案 × 本編 × 締めの表

    守ること

    • ロゴや会社紹介から始めない
    • 参考にした実例には URL・数字・取得日を付ける
  • SNS 投稿の実行

    Instagram と TikTok へ投稿する・予約する・予約を取り消す。何を出すかは決めない

    中身を見る

    入力

    • 宛先・時刻・素材・本文(どれも確定したもの)

    手順

    1. 繋がっているアカウントの一覧を取り、表示名を読む。宛先が決まらなければ聞いて止まる
    2. 素材は ID で指定し、実写か生成かを読む
    3. 時刻が正時で、数十分以上先かを確かめる(依頼者の地域時刻で判定する)
    4. 予約のツールを呼ぶ。確認画面で断られたら、別の経路を探さず止まる

    返すもの

    • 宛先のアカウント名・状態・時刻

    守ること

    • 既定のアカウントを選ばない
    • 「投稿した」と「公開されている」を分けて書く
  • 週次の運用チューニング

    実績を読み、広告セットごとに次の一手を提案する(実行はしない)

    中身を見る

    入力

    • 目標 CPA
    • 撤退ラインの倍数
    • 動かしてよい幅

    手順

    1. 直近 7 日と前の 7 日を取る
    2. 判定する: 消化額が少ないものは判定しない → 撤退ラインなら停止 → 目標どおりなら触らない
    3. クリック率が続けて下がっていれば差し替えを提案する

    返すもの

    • 広告セット・判定・根拠の数字・提案・確認の要否の表

    守ること

    • 成果 0 件の CPA を 0 円にしない
    • 学習中の広告セットは判定しない
  • 広告運用レポート

    媒体ごとの実績を、読み手が判断できる形にまとめる

    中身を見る

    入力

    • 対象の期間・媒体・アカウント

    手順

    1. 媒体ごと・日ごとに取得する(読み取りだけ)
    2. 率は分子と分母から計算し直す
    3. 「一言でいうと」から始め、次にやることを 3 つ書く

    返すもの

    • 一言でいうと・表・仮説・次にやること

    守ること

    • 成果の件数と CPA は媒体をまたいで足さない
    • 取れなかった数字は「未取得」
    • 原因は仮説として書く
  • 月次の実績レポート

    SNS の月の実績をまとめ、翌月の配分に戻す

    中身を見る

    入力

    • 対象のアカウントと期間
    • 取得経路(公式 API / 人が記録した表 / 持ち込みの CSV)

    手順

    1. 取得経路を利用者に確かめてから選ぶ
    2. 概況 → フォロワーの推移 → 形式別 → 投稿 1 本ごと、の順に作る
    3. 1 本ごとの診断は、そのアカウントの平均に対する比率で出す

    返すもの

    • 「一言でいうと」から始まるレポート

    守ること

    • アカウントも媒体もまたいで足さない
    • 取れなかった数字は「未取得」と書き、理由を添える

媒体の違いは 1 つの表に集める

違いは Skill の本文や条件分岐に散らさず、この 1 つの表(能力表)に集めます。AI エージェントも自動化の判定も、読むのはこの表だけです。媒体を足すときは、表に 1 列足せば揃います(内容は教科書の執筆時点のものです)。

MetaGoogleTikTokLINEヤフー
キャンペーンの 1 つ下広告セット広告グループ広告グループ広告グループ
公式 MCP でできること参照と書き込み参照のみ公式で確認できるまで使わない参照のみ
金額の単位通貨ごとのオフセット(JPY は 1、USD は 100)マイクロ固定(100 万 = 通貨 1 単位)アカウント通貨の小数円の整数
何を成果(CV)と数えるかこちらで種類を選ぶ管理画面の設定に従う媒体側の設定に従う媒体側の設定に従う
中間の成果(MCV)ある無い無い無い
配信中を表す語ACTIVEENABLEDENABLEACTIVE
作ったときの既定停止を指定して作る停止を指定して作る配信中(停止を必ず指定する)停止を指定して作る
日予算を置く階層キャンペーンか広告セットキャンペーンだけキャンペーンか広告グループ(広告グループは翌 0 時から)キャンペーンだけ
CTR の表し方パーセント0〜1 の比率単位が明記されていない(分子分母から出す)分子分母から出す

媒体をまたいで成果の件数を足しません。 数え方が媒体ごとに違うので、足した金額を足した件数で割った「1 件あたり」は、意味の違う数字の平均にしかなりません。SNS も同様です。TikTok の再生数は「その動画の累計」、Instagram のインサイトの表示回数は「その期間の実数」で、足せる数字ではありません。TikTok の広告アカウントと投稿用のアカウントも別のサービスです。広告の表示回数と投稿の再生数は、別の数字として並べます。

このページは、コラム『マーケティングエンジニアの教科書』の 第 2 章「AI Agent の使いこなし方」・第 4 章「クリエイティブ作成を自動化する」・第 5 章「広告運用を自動化する」・第 7 章「アカウント運用を自動化する(前編)」・第 8 章「アカウント運用を自動化する(後編)」 をもとにまとめたものです。