ドキュメント / 基本知識
AI 検索の基本
「〇〇でおすすめは?」と ChatGPT に聞かれたとき、名前を挙げてもらえる状態をつくる取り組みです。 LLMO・AEO・GEO などいろいろな呼び方がありますが、指しているものは同じです。 検索順位を上げる従来の SEO とは効く材料が違うので、別の打ち手が要ります。
広告・検索と AI 検索・アカウント運用の違いはマーケティングの基本にまとめています。
検索順位との違い
従来の SEO は「検索結果の 1 ページ目に載る」ための取り組みでした。 AI 検索はいくつかの情報源をまとめて 1 つの答えを作るので、 「何位か」ではなく「答えの材料に選ばれるか」が問題になります。
AI の答えは毎回同じにはなりません。 同じ質問でも回答は変わるので、「引用させる」ではなく「引用される確率を上げる」と考えます。 確実に載せる方法はありませんし、そう言い切る業者があれば疑ってください。
順番を間違えない
| 順 | やること | なぜ先か |
|---|---|---|
| 1 | 土台(読みに来られる・読める状態) | 読まれていないページは、どれだけ良く書いても引用されません |
| 2 | 引用されるための中身づくり | 聞かれ方に答える形になっているか |
| 3 | AI が代わりに操作できるか | 予約・申込を AI が完了できるか。ここは先の話 |
土台:まず読ませる
- AI の巡回プログラムを拒否していないか — サイトの設定ファイルで、AI 各社の巡回を意図せず止めていないか確認します
- 読み取りやすい形になっているか — 見出しの階層、要点が段落の先頭にあるか、表・箇条書きが使われているか
- 会社・サービス・商品の情報を機械にも分かる形で書いているか — 名称・提供内容・価格・所在地などの構造化された記述
- 1 ページに詰め込みすぎていないか — 長すぎるページは要点まで読まれないことがあります
名前を挙げてもらえているか測る
「なんとなく載っていない気がする」で終わらせないために、 実際に聞いてみて記録します。
- お客さんが実際に打ちそうな質問を10〜20 本用意します(これ以上は運用が続きません)
- ChatGPT・Gemini・Perplexity・Google の AI による概要など複数の場所で同じ質問を投げます
- 記録するのは ①名前が出たか ②リンクとして引用されたか ③競合は何社出たか の 3 つ
- 直したあとは14〜30 日後にもう一度同じ質問で測り、変化を見ます
「言及」と「引用」は別物として数えます。名前だけ挙がるのと、出典としてリンクされるのでは意味が違うためです。
ダッシュボードで測る
同じ質問を自動で投げて記録する画面があります。 測りたい質問を登録しておくと、「計測する」を押したときと、 SEO/LLMO の監査を実行したときに動きます。
投げるには料金がかかるので、測り直すのは 1 日に 1 回までです (監査を毎日回しても、その日 2 回目からは記録済みの結果をそのまま使います)。 質問を登録していない案件では、ひとりでに測ることはありません。
投げ先はAPI キーを登録した先だけです。 Gemini・OpenAI・Claude の鍵は画像や動画の生成でも使うものと同じで、 Perplexity の鍵はこの計測だけに使います。 1 つも登録が無くても、他の機能はそのまま動きます。
測っているのは各社の APIの回答で、 ChatGPT や Perplexity のアプリの回答とは別物です (同じになることは、どの会社も約束していません)。 回答は同じ質問でも毎回変わるので、1 回の結果ではなく推移で見てください。 投げ先どうしの数字は数え方が違うので、足したり比べたりはしません。
狙うのは「聞かれ方」
キーワードではなく、人が AI に打つ質問の形からページを設計します。
| 聞かれ方 | 用意するページ |
|---|---|
| 「〇〇におすすめは?」 | 用途別のおすすめ・比較表 |
| 「A と B の違いは?」 | 専用の比較ページ |
| 「〇〇の選び方は?」 | 判断基準つきの選定ガイド |
| 「〇〇できるサービスは?」 | できること別の対応表 |
| 「〇〇(地名)でおすすめは?」 | 地域・実体験にもとづく具体的な情報 |
AI の種類によって、引用されやすい形も少し違います。
| 場所 | 引用されやすい形 |
|---|---|
| ChatGPT | よくある質問・比較表・手順の解説 |
| Claude | 根拠を示した丁寧な分析、長所と短所の整理 |
| Gemini | 構造化された記述と Google 側の情報がそろっていること |
| Perplexity | 情報源が多いこと・新しいこと・直接的な答えがあること |
名前のブレを消す
AI は「はっきり識別できるもの」を引用します。 表記がブレていると、同じ会社の情報として集まりません。
- ブランド名・サービス名の表記を、すべての場所で統一する(英字・カナ・スペースの有無)
- 会社概要・サービス内容・価格の記述を、サイト内で食い違わせない
- 第三者の媒体(業界メディア・レビューサイト)での言及を増やす
店舗はまず地図から
「〇〇(地名)でおすすめのホテルは?」のような質問への答えは、 Google ビジネスプロフィール・口コミ・各種の掲載情報の影響を強く受けます。 店舗のお客さまは、サイトの改修より先に地図まわりを整えたほうが効きます (Google マップ(MEO)の基本)。
AI に入れてある指示
- 「引用させる」と書かない。AI の答えは毎回変わるので、確率を上げる取り組みとして説明する
- 土台(読みに来られる状態)を先に点検する。そこが崩れているまま中身の話をしない
- 効果は実測で示す。質問を 10〜20 本決めて記録し、測った日・場所・質問文を必ず添える
- 名前が出たことと、出典として引用されたことを区別して数える
- 取れなかった項目は「未取得」と書く。それらしい可視性スコアを作らない
- 従来の SEO と別施策のように書かない。呼び方が違うだけで同じ領域を指す語(LLMO / AEO / GEO)を並べて混乱させない
- 店舗の案件では、まず地図まわりの改善を先に出す
頼むときの言い方
- 「うちのサービスが AI に紹介されているか調べてください」
- 「AI に読まれる土台ができているか点検してください」
- 「『〇〇 おすすめ』で名前が出るように、足りないページを教えてください」
- 「1 か月前と比べて、紹介されるようになったか測り直してください」
AI がやらないこと
- AI 検索での掲載を保証しません
- 測っていない「可視性スコア」を作りません。数字には測定日と条件を必ず添えます
- サイトの設定ファイルを勝手に書き換えません。変更が必要な箇所は案として出します