ドキュメント / 基本知識
たて型動画の基本
リール・TikTok・ショート向けのたて型動画は、離脱のおよそ 7 割が最初の 3 秒で起きます。 つまり直していちばん効くのは冒頭で、本編を丁寧に作り込んでもそこまで見てもらえません。 このページは AllRev の AI が台本を書くときに使っている型と、そこに入れてある指示です。
冒頭 3 秒に全部を賭ける
冒頭のつかみは、思いつきではなく型から選びます。よく使うのは次の型です。
| 型 | 言い方の例 | 向く相手 |
|---|---|---|
| 質問する | 「これ知ってた?」 | すでに探している人 |
| 否定する・止める | 「絶対に買わないでください」 | まだ知らない人 |
| 数字を出す | 「3 秒で分かる〇〇」 | すでに探している人 |
| 知らせる | 「ついに発売」「あの〇〇が上陸」 | ファン・検討中の人 |
| 警告する | 「そのお手入れ、逆効果かも」 | まだ知らない人 |
| 驚く | 「は?」「まって」 | TikTok・若い層 |
| 前後で比べる | 「使う前 → 使ったあと」 | 両方 |
| 身の上から入る | 「実は私、3 か月前まで〇〇でした」 | 共感で入る層 |
| 結果を先に言う | 「これで予約が 2 倍になりました」 | すでに探している人 |
| 意外性で崩す | ふつうの見た目 → 意外な肩書き | TikTok・若い層 |
型より先に満たすことがあります。 「音を消したまま、1 秒以内に何が起きているか分かるか」です。 スワイプで流し見されるので、ロゴのアニメーション・会社紹介・自己紹介から始めると、そこで終わります。 最初のテロップはフェードインさせず、いきなり出します。
本編は型に沿って組む
冒頭で残ってもらえたら、本編は「悩み → 共感 → 解決策 → 根拠 → 提案 → 行動」のような 決まった流れに沿って組みます。目的によって使う型を変えます。
- 申し込みに直結させたい → 悩みから入り、あおらずに解決策と条件を出す流れ
- 受け皿ページへ送りたい・単価が高い → 根拠や事例を厚めに挟む流れ
- 15〜20 秒の短尺 → 結論 → 理由 → 例 → もう一度結論、のシンプルな流れ
- ブランドを覚えてもらいたい → お客さんを主人公にして、商品を案内役に置く流れ
最後の行動のうながしは1 つに絞ります。「プロフィールから」「保存して」「コメントで」を 全部言うと、どれもされません。
尺と文字数の決め方
台本の長さは感覚で決めず、読み上げは 1 秒あたり 5 文字で計算します (速めでも 1 秒 6 文字が上限の目安)。
| 尺 | 読み上げの文字数(標準) | 速めの上限 |
|---|---|---|
| 15 秒 | 60〜75 字 | 約 90 字 |
| 30 秒 | 120〜150 字 | 約 180 字 |
| 45 秒 | 180〜225 字 | 約 270 字 |
| 60 秒 | 240〜300 字 | 約 360 字 |
画面に出す文字(テロップ)は1 秒あたり 4 文字までが読める限界です。 読み上げとテロップは同じにせず、テロップは要点だけを抜きます (同じにすると情報量が半分になります)。
媒体ごとの作法
| 媒体 | 尺の目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| TikTok | 15〜30 秒 | 流行の音源を使う。テンポを速く。作り込みすぎない |
| Instagram リール | 15〜45 秒 | たて型(9:16)。画面の中央あたりに文字を置く(端は UI に隠れる)。保存・シェアが効く |
| YouTube ショート | 15〜35 秒 | 検索から見られるので、タイトルと説明に探される言葉を入れる |
| Facebook・Instagram のフィード動画 | 6〜15 秒 | 音なし再生が前提。字幕は必須。3 秒以内に商品を見せる |
| YouTube の広告枠(スキップできる形式) | 冒頭 5 秒が勝負 | 最初の 5 秒は飛ばせないので、そこに強いつかみを置く。信用の根拠は前半に |
冒頭だけ替えて比べる
代理店で標準になっている作り方は、冒頭を 3〜5 パターン作り、本編と締めは同じものを使い回すやり方です。 離脱の大半が冒頭で起きるので直す価値がいちばん高く、本編を固定しておけば 「差がついたのは冒頭のせい」と切り分けられます。撮影・編集の手間も 1 本ぶんで済みます。
見る数字は、この順番です。
- 1. 3 秒まで見てもらえた割合(ここがいちばん大事)
- 2. 25% / 50% / 75% / 最後まで見た割合
- 3. 押された割合
- 4. 申し込まれた割合と 1 件あたりの費用
当たった台本は、そのままにせず冒頭替え → 構成を借りて別ネタ → 短尺に再編集 → 他媒体へ転用の順で増やします。 1 本の当たりで終わらせないのが量産のコツです。
当たりを真似るときの 3 手順
丸ごと真似ても当たりません。次の 3 手順で「型だけ」を抜きます。
- 1. セリフを全部書き起こす
- 2. 目的と心理効果に言い換える(「学歴を先に出す=信用の前借り」「前後比較=理想の未来を見せる」)
- 3. 自社の商材・演者で具体的に書き直す
再生数が多い=当たり、ではありません。 予算を大量に使って伸びているだけかもしれませんし、受け皿ページ側で説得し切っているのかもしれません。 AllRev では広告ライブラリで「同じ広告が何日回り続けているか」「同じものが何本出ているか」を見ます。 30 日を超えて回っていれば回収できている可能性が高く、90 日を超えていれば勝ちパターン。 出稿額や再生数は広告ライブラリには載っていないので、レポートには 「継続配信 〇日・同一素材(クリエイティブ)〇件(取得日つき)」の形で書きます。
審査で落ちない書き方
- 実績を出すなら免責を必ず添える(「※個人の実績であり、成果を保証するものではありません」)
- 成果を約束する言い方は避ける。「必ず痩せます」→「目指せます」「達成した方もいます」
- 期間とセットの実績は落ちやすい(「開始 6 か月で月収 100 万」)。実績あり版となし版の 2 本を用意して、落ちたらすぐ差し替えられるようにします
- はっきりした使用前後の比較も落ちやすいので、表現を弱めた代替案も一緒に作ります
- 落ちたときの切り分けは動画 → 受け皿ページ → 広告文の順で直します
AI に入れてある指示
- 冒頭・本編・締めの 3 層で設計する。冒頭は型から選び、なぜその型かを書く
- 1 本につき冒頭を 3〜5 パターン作り、本編と締めは固定する。比べられない作り方をしない
- 読み上げは 1 秒 5 文字、テロップは 1 秒 4 文字で文字数を計算する。尺に対して文字が多い台本を出さない
- 音を消して 1 秒で何が起きているか分かるかを、型より先に確かめる
- ロゴ・会社紹介・自己紹介から始めない。行動のうながしは 1 つに絞る
- 参考動画は丸写しせず、目的に言い換えてから自社向けに書き直す
- 当たりの判定は「何日回り続けているか」で見る。再生数の多さを当たりの根拠にしない
- 成果を約束する表現を書かない。実績を出すときは免責をセットにし、落ちたとき用の弱めた版も用意する
- 台本と受け皿ページの言葉・数字・商品名を完全に一致させる
頼むときの言い方
- 「30 秒のリール広告の台本を、冒頭 3 パターンで作ってください」
- 「編集者にそのまま渡せる依頼書(カット表つき)にしてください」
- 「この参考動画の型を分解して、うちの商材で書き直してください」
- 「審査に落ちました。弱めた表現の代替版を作ってください」
台本ができたら、そのまま動画づくりへ渡せます。できあがった動画は 成果物と素材に入り、投稿や広告に使えます。
AI がやらないこと
- 実在しない実績・体験談を作りません。台本に出す数字は、渡された事実にあるものだけです
- 参考動画をそのまま複製しません。抜くのは構成と狙いだけです
- できあがった動画を勝手に投稿しません。投稿も予約も承認キューを通ります
- 投稿に失敗しても自動でやり直しません。二重に出るほうが困るためです