ドキュメント / 基本知識
広告運用の基本
広告は「まず押されるか(クリック率)、次に申し込まれるか(申し込み率)」の順で直します。 この順番を守らないと、そもそも表示されない広告を、申し込み率の話で直そうとすることになります。 このページは AllRev の AI が広告まわりで実際に守っている考え方を、そのまま読み物にしたものです。 お金が動く操作は、どれも人が承認するまで実行されません。
広告・検索と AI 検索・アカウント運用の違いはマーケティングの基本にまとめています。
直す順番はいつも同じ
広告が表示される場所は毎回オークションで決まります。ざっくり言うと 「その広告が押されそうか × いくら払うと言っているか」で順番が決まる仕組みです。 入札額を上げれば表示は増えますが、1 件あたりの費用も一緒に上がります。 つまりお金を使わずに動かせるのは「押されそうか」=広告の中身のほうだけです。
- 1. 押されるか(クリック率)。ここが低いと、そもそも表示が伸びません
- 2. 申し込まれるか(申し込み率)。押された人が受け皿ページで離脱していないか
- 3. 1 件あたりいくらか(申し込み 1 件あたりの広告費)。上の 2 つの結果として出てくる数字
クリック率だけを釣り上げる書き方は逆効果です。 大げさな表現でクリックだけ増やすと、申し込む気のない人のクリックに広告費を払うことになります。 「押されるか」を優先するのは、誇張してよいという意味ではありません。
媒体は決め打ちしない
「うちは Instagram がいい」「若い人だから TikTok」といった決め打ちは、たいてい実測とずれます。 AllRev では、候補を 2〜4 個に絞ってから、同じ素材・同じ金額・同じ期間で並べて比べます。 条件を揃えないと、媒体の差なのか予算の差なのかが分からなくなるからです。
絞り込みは、狙う相手が「どのくらい欲しがっている段階か」で考えます。
| 相手の段階 | 状態 | 広告の役割 |
|---|---|---|
| すでに探している | 「〇〇 予約」で検索している | 見つけてもらい、迷いを消す |
| 気になってはいる | 一度サイトを見た、似た商品を見ている | 思い出させる、比べさせる |
| まだ知らない | そういう選択肢があると気づいていない | 気づかせる。ここがいちばんむずかしい |
順番は「すでに探している人」で勝ち方を見つけてから、まだ知らない人へ広げるのが定石です。 探している人に効いた広告はまだ知らない人にも効くことが多い一方、逆はほとんど成り立ちません。
テストは「本数=仮説の数」
- 最初に出すのは 5 本くらい。50 本まくと 1 本ずつの表示が薄まり、どれが良かったのか判定できません
- 差し替えは 1 回 1 か所。文言だけ、画像だけ、と決めて変えます。「全体的にいい感じに作り直す」は、勝っても負けても理由が分かりません
- 負けた広告は残さない。手間をかけた、思い入れがある、は残す理由になりません
- 勝った広告は 2 年使い続ける(業界では「擦る」と言います)のが通説です。当たりが出たら、そこから冒頭だけ替えた派生を増やします
テストの勝率は 3 割くらいが普通です。負けを織り込んで回数を増やすほうが、 1 本のテストの結果をじっと待つより早く前に進みます。
配信を始めた直後は触らない
媒体側の配信の仕組みは、成果データが一定量たまるまで「学習中」の状態で動きます。 目安は1 つのグループあたり週 50 件ほどの成果で、ここに届かないうちは数字が大きく上下します。 始めた翌日の数字を見て設定をいじると、学習がやり直しになり、いつまでも安定しません。
成果がそもそも少ない案件(来店予約など)は、 最終成果の手前にある行動(フォームを開いた、電話番号をタップした)を目印にして判断します。 ただし使ってよいのは「その行動が増えれば最終成果も増える」と言い切れる行動だけです。
止めどきを先に決める
走り出してから「もう少し様子を見よう」を繰り返すと、判断が感情に寄ります。 AllRev では出稿する前に撤退ライン(いくら使って成果が何件なければ止めるか)を書き出します。
出したあとの見張りは自動でもできますが、動く向きで扱いを変えています。
| 操作 | 扱い | 理由 |
|---|---|---|
| 止める・予算を下げる・複製する | 条件を満たせば自動 | 広告費が増えないため |
| 予算を上げる・配信を始める | トリガーを有効にするとき 1 回、人が承認 | 広告費が増えるため。上限・対象・時刻はトリガーに固定する |
くわしくはトリガー実行を読んでください。
媒体をまたいで数字を足さない
Meta 広告と Google 広告の成果件数は、数え方そのものが違います。 Meta はこちらが「何を成果として数えるか」を選び、Google は管理画面側の設定に従うためです。 使った金額だけなら足せます。ただし足した金額を足した件数で割った瞬間、 その「1 件あたりいくら」は意味の違う数字の平均でしかありません。
同じ名前でも単位が違うことがあります。 たとえばクリック率なら、Meta は「1.8(=1.8%)」、Google は「0.018」で返ってきます。 AllRev 側で経路ごとに単位を確定させているのはこのためです(数字の読み方)。
AI に入れてある指示
AllRev の AI には、広告の仕事のたびに読ませている指示書があります。 そこに書いてあることを、利用者の言葉に直すと次のようになります。
- 評価はクリック率から。ただしクリック率だけを釣り上げる誇大な表現は書かない
- 媒体は 1 つに決め打ちしない。候補を 2〜4 個に絞り、同じ素材・同じ金額・同じ期間で比べる設計を必ず添える
- 撤退ラインを出稿前に書く。「いくら使って成果が何件なければ止めるか」を数字で置く
- 作るのと出すのは別の判断。キャンペーン・広告は必ず停止状態で作り、配信開始は改めて承認をもらう
- 成果が 0 件のときに「1 件あたりの費用」を 0 円として扱わない。0 円は「とても安く獲れている」と読めてしまい、成果ゼロの広告が優秀な広告として増額・複製される
- 取れなかった数字は 0 で埋めない。「未取得」と書き、何が分からないか・どうすれば取れるかまで書く
- 媒体をまたいで成果を合算しない。金額だけ足して 1 件あたりを出さない
- 受け皿ページと広告の言葉を揃える。クリック率が出ても申し込みが出ない原因の大半はここ
- 成果を計測できないページには配信しない。計測タグが入っていないのに入っているように見せる設定は作らない
この指示は仕様変更のたびに更新しています。ここに書いた内容と実際の動きが食い違っていたら、 お問い合わせください。
頼むときの言い方
チャットには、こう頼めば上の流れがそのまま動きます。
- 「来店予約を増やしたいです。媒体の候補と、比べ方をまとめてください」
- 「競合がいま出している広告を調べて、長く回っているものの共通点を出してください」
- 「先月の広告実績をレポートにしてください。前月比と、次にやること 3 つまで」
- 「1 件あたりの費用が上がっています。原因の仮説と、直す順番を出してください」
案件の設定で広告アカウントを繋いでおくと、実際の数字を読んだうえで答えます (Meta 広告 / Google 広告)。 繋いでいない場合は「未取得」と書いたうえで、考え方の部分まで書き切ります。
AI がやらないこと
- 勝手に配信を始めません。新規作成・配信開始・予算の増額は承認キューに出て、人が押すまで実行されません
- 数字をよく見せません。取れなかったものは取れなかったと書きます
- 成果を保証する言い方をしません。「必ず伸びます」「〇倍になります」は書きません
- 失敗した投稿・出稿を自動でやり直しません。二重に出るほうが、出ないより困るためです